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〔 ケ 〕
〈出会い〉
2007年のある日、とんでもない遺棄のされ方だった3匹の猫を発見。詳細はあえて書かない。
少し小さかった1匹はすぐに里親さんが見つかったが、あとの2匹はしばらく里親さんが見つからず、約3ヶ月間一緒に暮らした。
成猫だった2匹は我が家の先住猫クとの相性もあまり良くなかったので、いつもくっついて物置き部屋にこもったままだった。(おかんがせっせと食事を運んでた)
やがて里親さんがみつかり、1匹だけ連れて帰るつもりがケに一目惚れをして2匹とも引き取ってもらうことに。しかしケだけは先住猫との相性が悪く、すぐに戻ってきた。その後3回里親に出したが、あくる日には「やっぱり無理です…」と出戻ってくる。どこの先住猫ともうまくいかず、先住猫のいない里親さん宅では夜中に大声で鳴きまくるので、深夜に引き取りに走ったことも。
ケはどうも情緒不安定で感情のコントロールができないらしい。ケの気持ちを考えると、もうこれ以上見合いをさせるのはかわいそうや…。そう考えたときハッと思った。何か障害があって敬遠されてる子を自分たちがみてやらなくては…。ケはうちのこになる運命だったのかもしれない。
今ではクとも対等に張り合うほどたくましくなり、お客さんが来れば誰にでも頭をスリスリするので人気者。しかし、情緒不安定は相変わらずで、突然イライラして大声で鳴いたり、力の弱いメをいじめるので、おとんにしばかれている。それでも、おとんにベッタリのストーカー猫でトイレの中までついてきて、便器に手をかけて覗いている。
どんなところでも眠り、笑わせてくれるアクロバティックな寝相を見ていると信頼されているなぁと喜びを感じる。
やめて欲しいのは寝ているおとんの腹を平気で踏んづけて行くこと。
今夜もどこからかケの叫び声が聞こえてくる…
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