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〔 ヴィーナ 〕

甘え上手なヴィーナ
甘え上手なヴィーナ

 

〈出会い〉

バスと暮らし始めて5年ちかくになる2000年初夏、おとんもおかんも仕事が忙しくなり、バスの留守番が多くなってきた。毎朝家を出るとき、バスの悲しそうな顔が辛かった。ある日一人で留守番をしているバスはどうしているのかと気になり、一度ビデオをセットしたことがある。帰ってからビデオを見てショックをうけた。それまで聞いたことのない悲しげな狼の遠吠えのように鳴いていた。それからバスのパートナー探しを始めた。
おとんがいつも自転車で事務所に出勤する途中にある、ポインター3匹を飼っている自動車整備店の知人に相談すると、ちょうど弟さんの家でパグの子犬3匹が産まれたところだった。これも何かの縁と早速2人で見に行き、3匹を目の前にしたとき、最初におとんに近寄ってきたのがヴィーナだった。「この子にしよう!」とおとんが決めた。家に帰る車中ではグッタリとしていたので身体の弱い子かな?と心配したが家に入った途端、家中を元気いっぱいに走り出した。

まっすぐ見つめるヴィーナ
まっすぐ見つめるヴィーナ

バスとの相性も問題なかったがヴィーナは元気すぎて傍若無人に暴れ回る。あっちこっちを噛みまくりテーブルやタンスはボロボロ、おかんのメガネも5個ほど 壊された。子犬の歯は先が鋭く、あま噛みでも結構痛い。バスにじゃれついていると思っていたら、バスの首から血が出ていたこともある。バスは黙ってこらえていた。
大きくなっても感情表現は激しく、家のチャイムが鳴ると激しく吠え、おかんが15分程の買い物から帰って来ると10年ぶりの再会のように喜び吠えまくる。 寝るときは、おとんとおかんの間に無理やり入って体を密着してくる。おとんがあぐらをかいていると必ず膝に座るので、冬は暖かいけど夏は暑いし足がしびれる。
物わかりが良くて甘え上手なヴィーナは、話しかけると人の目をまっすぐにジーッと見つめ、お客さんが来ると腹を見せて喜ぶので、みんなに可愛がられている。(チラ見も得意)

バスが側にいると安心
バスが側にいると安心

とにかく誰かと触れていないと気がすまないヴィーナは、いつもバスにピッタリと寄り添っていた。バスが亡くなったときはヴィーナのことが一番心配だった が、やっぱり理解できないのか、いつもと変わらない様子に気持ちは救われた。しかしバスのいない散歩が不思議に思ってるようで、バスが来るのを待つように 何回も振り返っている姿が悲しい。バスを支えてくれたヴィーナには今まで以上に愛情をそそいでやりたい。

バスを尻に敷いているヴィーナ
バスを尻に敷いているヴィーナ

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