【 かのこちゃん&おはぎちゃん 】プラス【テコちゃん】& 【LICHTくん】

 

かのこちゃん

2015.2 バスビーがTNRのため捕獲して手術したものの、あまりも穏やかで、優しい性格でまだおさない猫さん。いつもリリース前に仲間のピンクさんに判断を仰ぐのだけど、かのこちゃんは手術から帰ってきたその晩、ピンクさん家のヒヨちゃんにぴっちょり抱きつき抱っこ。そのままピンクさん家で預りしてもらう事になった。ちょうどその少し前からおはぎちゃんもピンクさん家にてお家トレーニングしていたところだった。

おはぎちゃん

ボランティア仲間のカズヨさんが保護していた姉妹ニャンコのうちの1匹。なかなかに恥ずかしがりやさん故にピンクさん家でトレーニングしてもらっていた。

しばらくピンクさん家で預りしてもらってから我が家にやってきた2匹。まったくの他ニャンなのに平和で仲良しの2匹。ちいさな身体のかのこちゃんにいつも大きな身体で食いしん坊のおはぎちゃんがくっついていました。かのこちゃんは避妊手術後の経過が思わしくなく、再度開腹手術することになった。2度目の手術を控えていて、何度かお見合いはしたもののなかなか体調面の回復時期との折り合いがつかず里親さん探しは難航していた。おはぎちゃんも、ビビリーな性格な故、お見合い当日本番に見に来てもらっても、シャーシャーかましてぜんぜん触れないニャンコさん。。。これじゃ、なかなか里親さんが見つかるのも難しいよな。。。と内心諦めかけていました。普段の2匹はマイペースで扱い易いんだけど、お見合いとなると、なかなかどうーして本番に弱い。。。

2015.3

ある日、ホームページへこんなメッセージが。

 

「実は昨年、ネコが天国へ行ってしまい、四十九日まで供養としてあげていたフードが数箱程度あります。今はまだ次の家族を迎える気持ちにはなれませんが、もしこのような物でも役立てていただけるのであれば、お持ちするなりお送りするなりできればと思っております。」と。

実はこの方は我らがメンバーのカモちゃんの母上の知人で、以前ドットテールズのカレンダーを貰ってくれた方だった。

後日、たくさんのフードを持って来てくださったNさん。チラリとかのこちゃんとおはぎちゃん、そしてその時保護していたココちゃんを見てもらっていたのだけれど、時期的にはまだ心の支度ができていないとのことだったのでお見合いではなく、猫話しをする友人になることに。もちろん、かのこちゃん、おはぎちゃんはお見合い本番に弱いので、ほぼ顔も見ていないというファーストコンタクトだった。

2015.6

それから2ヶ月が経過。リビングルームにはカモちゃんと一緒に保護したみーこちゃん、ちゃーこちゃん、アグくんすずちゃんの4匹とバスビー保護の5匹の猫が新たに加わり大所帯に。かのこちゃんもおはぎちゃんも子猫にとっても優しいお姉さん。子猫たちには次々とお見合いの話が決まる中、本番に弱い2匹の出遅れ気味が気になり始め。。。

思い切って、Nさんに連絡をとってみる。色々と事情を話して、これからの事を相談してみると、「2匹で来てくれたら良いですよ」とお返事をいただけた。もう〜びっくり☆後日ご主人さんも一緒に顔を見にきてくださったファーストコンタクトにもシャーかますおはぎちゃん。。決して印象よくない2匹なのに、こんなご縁をいただけて本当に感謝。

後日、トライアルにお届けに行く当日「まさかの捕獲器」で嫁入したおはぎちゃん。前代未聞ですわよ。

トラアル先には、少し前にご主人さんが行き倒れていた猫を保護しておられて、その猫さん(こもちちゃん)が衰弱して容態がよろしくない状況だったにも関わらず2匹を迎えてくださいました。

お家に着くと「今日は来てくれたお祝いやから」と、ぬわ〜んと、お刺身3種盛りが。

2匹の部屋にはジャングルジムや、ベンチやおもちゃ、色々と用意されていて。もうシンデレラみたいな話やないのさ〜。かぼちゃの馬車は捕獲器やけども。

そんなこんなで、カズヨさん家、ピンクさん家、バスビーん家と、3つの家での長い保護生活があったけれど、里親さんと運命の出会いを果たした2匹だったのでした☆

 

〜里親さんより〜

すっかり馴染んで、部屋に入ろうとすると、「ごはん?」「おやつ?」「あ、もしかして遊んでくれるの?」って感じで、キラキラお目めで見つめてくれます☆

おはぎは意外とやきもちやきで、カノコをかまうと必ず、わたしも‾と、あの巨体を活かして割り込んで来ます。結構スリスリうるさいので、それならと今、おはぎを抱っこしようと奮闘してます!

先住の小餅もかなり元気になって来たので、家にいる時は猫のお世話係状態です〜

最近、夫がオモチャを買ってくるのですが、朝までもった試しがないですT^T

二匹で元気(過ぎるくらい)に走り回っています!ネコ草は、2日でハゲハゲにされました。

ある意味で、何でも与え甲斐のある二匹です☆

おはぎちゃんは、始めの頃はコソコソヒソソヒソしていたらしいが、やっぱり何といっても「食いしん坊」な為、美味しいものにつられて陥落したそうナ。にゃはは。さすがは「おはぎ」名前が食い物だもん♬

今では、大好きなパパさんにマッサージを「してもらう」のが日課だそうで。

先日久しぶりに会いにゆきましたが、もうすっかりN家のコになっているのをみて本当に嬉しく感じました〜♬

〜里親さんより〜

その後も、おはぎとかのこは仲良しさんです。お布団を敷くと、まずおはぎ、その次にかのこがおはぎの後を追ってぴったりくっついて寝ます。

人間は、場合によっては布団に入れず、半分床の上・・・おはぎ、大きすぎる・・・

 

 

 プラス【 テコちゃん 】

 

カモちゃんがTNRのために捕獲して手術したゴージャスな黒猫さん。あまりにおとなしくてひとなつこい為、リリースせずに里親募集に切り換えた。

 が、体調があまり思わしくなく療養することに。 

 

 

 

そんな時、Nさん家の先住のコモチちゃんが虹の橋をわたっていった知らせが届いた。短い期間の家族だったけれど、とても濃密で、時にお世話は慌ただしくも、老猫ならではの穏やかな時間が流れていたようでした。後にお会いしたNさまは「手がかかるコほど愛おしく可愛いことを実感しました」とお話されていたのがとても心に響きました。

先住猫さんと出会ったその日、その時間、ご主人が偶然その道を通りかからなければおよそ巡りあわなかったであろう奇跡。1匹の老猫が残していった大きなストーリーの続編が、実はこの先に待っていたのです。

 

 

 

ちょうど、かのこちゃんの2度目の手術後の経過観察も併せてバスビーのかかりつけ獣医へNさまと同行することになったのでセカンドオピニオンを兼ねてカモちゃんも一緒に病院へ。色々と互いの猫の病状も話、意見交換して帰った。

(写真は病院でも本当に賢いかのこちゃん)

その後、Nさまからナント!「テコちゃん、我が家の猫と相性があえば来てくれたら」とのお申し出が!!

コモチちゃんを亡くされてまだ日が浅く、悲しみの淵におられるのになんて寛大な。。。カモちゃん家族も色々と考えた上で託してみることにしたのだった。

テコちゃんは「超」が5つ星つく天然猫で、可愛くて面白くてユニークで♡カモちゃん家の父母もこれまで「猫、拾たらアカンゆうてるやろ!!」って強く言ってたのが、母「もう〜可愛くて〜可愛くて〜♡テコ〜♡」父「あの猫は最高やわ〜♥」って言わせちゃうぐらいのド天然☆

テコちゃん、かのこちゃんとおはぎちゃんと仲良くできたらいいね☆トライアルに出ることにしたのだった。

〜テコちゃんのその後 里親さんより〜

先ほど、カモちゃんのお母さんが、テコのおもちゃをい~っぱい持ってきてくれました。玄関先ででしたが、テコを抱っこしてもらいました。

嫁に出した娘が元気なところを見てもらえてよかったです。みんなが様子を見に来てくれるので、テコは幸せです!おはぎとテコは、もうすっかり大丈夫です。かのこはテコと一定の距離を保っており、テコもあまりかのこには近寄りませんが、けんかをするわけではないので、まあまあな状況だと思っています。

テコちゃんの面白さは、先住さんを亡くされたNさんのポッカリ空いた心の穴に心地よく溶けていくような柔らかさを持っている気がしました。先日様子を見に行った時なんて、ダダダーっと走ってきたかと思うと犬の様に目の前でバタっと倒れてお腹みせてだらり〜ン☆なんじゃこのオモロイ猫は?

テコちゃん、きみの中身はいったいどんなオモロイもんが入ってる?みんなと仲良く幸せにね♬また会いにいくからね♡

母の日に、嬉しいカード写真がとどきました♡きゃあ〜♡

2016.8

そうそう、おはぎとカノコがバスビーさんに連れられてやってきてから、ちょうど昨日で1年でした。おはぎが新聞紙で目隠しされたドイツ製のでっかい柵でやってきた時の、あのインパクトは一生忘れられないです。 保健所で殺処分行きになるところを、レスキューされて連れて来て下さって、本当に感謝です!おはぎに代わり、御礼申し上げます(笑)今はテコも加わって、みんな好き勝手してます。
まず人懐っこいテコがやってきて、テコをかまうとおはぎがやきもちを焼いて割り込んでくるので、結局二匹セットでテーブルを陣取り、およそ仕事にならないです。カノコは、あまり自己主張しないですが、最近は家具の上でお腹を見せて変な格好で寝てるし、1年の間に平和な中でも多少の変化がありました。おかげさまで、みんな幸せに暮らしています。またテコたちの様子を見に来てくださいね!

2016.9

テコちゃんが天国へ召されていったと連絡が入った。もともとの持病も影響したのかもしれないが、突然のことで驚いた。

 

カモちゃんとお別れをしに伺うと、そこにはモフモフ天然キャラのテコちゃんが「にゃ〜ご」と今にも言わんばかりの姿で眠っていました。「テコにはバラが似合う」といってご主人さんが真っ赤なバラをたっくさん飾ってくださっていました。奥様は「私だってこんなバラの花束もらったことないわよ〜テコちゃん〜」って。

カモちゃんが保護してからNさまのお家に入れてもらった時間は短い間だったけど、いろんな意味で勇気と希望をもらった猫さんでした。保護した日は雪の舞う寒い日で、テコちゃんが入った捕獲機をカモちゃんが、かじかむ手で夜の病院に連れてきたことが今も目に焼き付いている。生きることの長い短いは人も動物もそれぞれに違いはあるけれど、こんなにも濃縮された幸せな時間を過ごすことができたテコちゃん。里親さまご夫婦に本当に感謝でいっぱいです。

面白くて独特で、猫という形をした「異星人」のようなナイスな猫さん。たくさん笑わせてくれてありがとう。今も異星から「にゃ〜ご」と見守っててね。

 

 


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